「モダンインテリア」

現代の生活様式に合った、都会的で機能的な家具達。
ブランドの数だけコンセプトがあり、一概に一くくりで説明することはできませんが、
色味を抑え、革やステンレス、アルミやファブリックなど異素材同士を組み合わせたデザインが主流です。
洗練されたシンプルなデザインは、ブランドの垣根を越えてコーディネートしても親和性があり、
使いやすく自分らしい暮らしができる人気のテイストです。

「イタリアンモダンブランドの数々」

日本でのモダンインテリアを語る上で、外せないのがやはりイタリアンモダンブランドの存在です。
その中でもブランドイメージやクオリティ、知名度などで最も高いのはCassina(カッシーナ)です。
Cassina(カッシーナ)は20世紀を代表する近代建築デザインの巨匠、Le Corbusier(ル・コルビュジエ)が販売権、復刻権を唯一認めているブランドです。
Frank Lloyd Wright(フランク・ロイド・ライト)やCharles Rennie Mackintosh(チャールズ・レニー・マッキントッシュ)などの巨匠の作品を、
イ・マエストリコレクションとして、20世紀を代表するマスターピースを復刻しています。
また、Cassina IXC.(カッシーナ イクスシー)として社内のインハウスデザインによるセカンドブランドも販売しており、
エアフレームシリーズなど新たなヒット作を数多く発表しています。

カッシーナと並びイタリアンモダンデザインの代表とされるB&B ITALIA(ビーアンドビー イタリア)は、
Mario Bellini(マリオ・ベリーニ)、David Chipperfield(デヴィッド・チッパーフィールド)など数々のデザイナーの作品を送り出している、
世界で最も有名なトップブランドの一つです。
イタリア最高のデザインに送られる歴史と権威ある「コンパッソ・ドーロ賞」を4度も受賞しており、
Antonio Citterio(アントニオ・チッテリオ)が全てのデザインとコーディネートを行っている「Maxalto」というコレクションとの二本柱で、
最高のクオリティと環境にも配慮した最先端のインテリアを提供しています。

arflex(アルフレックス)はイタリアンモダンデザインのインテリアブランドとして1951年に創業されましたが、
1969年にアルフレックス・ジャパンとして日本独自のデザインとプロダクトを製造、販売権を得てからは、
むしろ本家アルフレックスよりも馴染み深いかもしれません。
Mario Marenco(マリオ・マレンコ)によるMARENCO SOFA(マレンコソファ)は、日本のモダンライフソファに選ばれ続けるロングセラー。
日本で開発されたカバーリングシステムはイタリアに逆輸出されたことでも、日本のアイディア、技術が世界で認められています。
また、BENGODI(ベンゴディ ソファ)は日本の住宅事情に合わせて、解体組立てが簡単に行える機構を日本で独自開発しています。
このように日本人のライフスタイルに合わせて新たなモダンインテリアを提案しているアルフレックス・ジャパンは、
他のブランドと一線を画した、イタリア生まれの日本育ちのモダンインテリアブランドとしてゆるぎない支持を集めています。

「北欧モダンデザイン」

北欧のモダンデザインは現代的でありながら、
有機的であったり、どこかほっとするような温かみのあるデザインが多いのが特徴です。
その中でも北欧デンマークのFritz Hansen(フリッツ・ハンセン)は巨匠など多くのデザイナーの作品を販売してきました。
エッグチェア、スワンチェア、セブンチェアなど数多くの椅子をデザインしたことで有名なArne Emil Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)や、
現在でもベストセラーとなるPKシリーズのデザイナーPoul Kjaerholm(ポール・ケアホルム)、
北欧デザインの巨匠として最も著名なHans Wegner(ハンス・J・ウェグナー)のチャイナチェア、
Bruno Mathsson(ブルーノ・マットソン)Piet Hein(ピート・ハイン)などによるスーパー楕円テーブルなど、
親から子へ共に歴史を積み重ねてゆける美しい家具が特徴です。

世界50カ国で愛されるBoConcept(ボーコンセプト)は、
北欧モダンデザインの新しいニュアンスやライフスタイルを感じることができるブランドです。
その多くがカスタマイズ可能で、ソファのファブリックやレッグはもちろん、アームの幅、組み合わせ方、
オプション品の数々など、WEBサイト上での3Dシミュレーターで理想の組み合わせを確かめることができます。
また、シェルフやストレージなどシステムユニットのバリエーションも豊富で、
オフィスやSOHOなどでも多く愛用されています。

「品質としてのモダンデザイン」

最高品質の革を使用したブランドとして名高いのが、イタリアのPoltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)です。
「バニティフェア」や「チェスター」などクラシカルながらコンテンポラリーなモダンデザインが特徴で、
イタリアのサヴォイア家から王室御用達の指名を受けています。
独特の柔らかさを持つ「ペレ・フラウ」と呼ばれる最高級の革を使用した確かな品質は、
家具のみならず豪華客船や高級車の内装などにも採用されています。
また、Cassina(カッシーナ)やCappellini(カッペリーニ)などのハイブランドを傘下におさめるブランドでもあります。

世界最高峰の革張りブランドとして有名なスイスのde Sede(デセデ)は、
信頼される革の品質と職人の高い技術力で、世界のエグゼクティブのステイタスシンボルとして愛されています。
健康な雄牛の皮のみを使用して特別ななめし加工により革の呼吸を促し、
本来の艶や手触りなどを生かした、徹底した品質管理を行っています。
また、日本ではMOBIIA(モビリア)より販売されているde Sede(デセデ)のスネークソファは、
かの石原裕次郎が愛用したことでも有名です。