「アンティーク&ヴィンテージ系のインテリア」

良く耳にするアンティークとヴィンテージの境目ですが、

家具などのインテリアにおいて一般的には50年程昔のものをヴィンテージ、

100年前後のものをアンティークと呼ぶことが多いと思います。

実際市場に出回るものなどは、耐用年数なども考えると100年を超えた家具が手に入ることは少ないのが現状で、

コレクター的アイテムではなく日常使用することを考えると、

当店でお買取させて頂くその多くがヴィンテージと呼ばれる年代のものとなります。

「北欧のヴィンテージ家具」

ヴィンテージ家具で最も人気のあるものは北欧のヴィンテージ家具です。

その中でも特にクオリティやデザインにおいて一際高い人気を誇るのは、

デンマーク製のヴィンテージ家具です。

Hans Wegner(ハンス・J・ウェグナー)やArne Emil Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)など、

数々の世界的デザイナーを輩出しているデンマークという国は資源に乏しく、

外貨獲得のために工業デザインが発展したといわれています。

また日照時間も少ない国なので、必然的に自宅で過ごす時間が長く、

普段の生活の質を高めるという意識が国民全体にあるのだと思われます。

家具やインテリアなどのプロダクトデザインはまさに、朝起きて寝るまでの普段の生活に直結していますので、

デンマークのデザインが優れているのにも納得がいくような気がします。

デンマークだけではなくフィンランドやノルウェーなどのヴィンテージ家具も人気が高く、

フィンランドを代表するAlvar Aalto(アルヴァ・アアルト)など多くの巨匠が存在します。

「アメリカのヴィンテージ家具」

1950年代から1960年代は俗に言うミッドセンチュリー・モダンの時代を迎えます。

George Nelson(ジョージ・ネルソン)やCharles Ormond Eames, Jr(チャールズ・オーモンド・イームズ)など、

世界を代表するデザイナーがアメリカから生まれます。

巨匠のモダンデザイン以外のインテリアも洗練され、

プラスチックを用いたスペースエイジや米軍家具と呼ばれるスタイル、

インダストリアルスタイルに通じる、鉄や古材、ブリキなどを使った、

本物のヴィンテージアイテムは、テキスタイルや食器、小物など様々なもので現代でも高い人気があります。

また、西海岸(カリフォルニア)スタイルと呼ばれるインテリアは、

海に面したカリフォルニアの開放感溢れる印象が強く打ち出されたスタイルで、

アメリカンヴィンテージ家具との相性も抜群です。

ざっくりとしたファブリックにレザーやウッド、スチールなどを雑多に組み合わせ、

綺麗に整理するというよりは使いやすいように配置する雑多感がポイントで、

サビや傷などのヴィンテージ感がむしろ魅力となります。